未明から雨脚が弱くなったりやんだり・・・・・。
こんな日は、あそこには誰もいないだろう・・・・・と、ラジコン道具をカモフラージュに車に積んで・・・・・目指すは廃墟となりつつある米軍の某施設。
静かに周回路を流し、無人であることを確認・・・・・ん・・・・車が1台停まっている・・・・・・。
あれは確か、サックスの練習をしている中年男の車に違いない。
問題なしと判断し、施設に侵入・・・・・・サックス奏者と目が合うが、軽く会釈をして通り過ぎ、離れたところに車を停めた。
取引の時間には少し早いので、車内でゆっくりと紫煙をふかす。
ほどなく見慣れた車が周回路を進むのが見え、さらに数分後、静かに私の車の横に停車。
お互い、無言で車を出て、目と目を合わせた瞬間・・・・・・「おはよーございマース。雨降っちゃいましたねぇ」
この合言葉で取引相手であることを確認した。
「で、ブツは?」と、私。
「約束のヤツと、他にいろいろ積んである。」と、取引相手。
「んぢゃ、見せてもらうぜ。」・・・・・・と、ブツの検分を開始。
いつもそうだが、この相手の売るブツは、極上のもの・・・・・。
雨に濡らすわけにはいかないので、すばやく私の車にしまいこみ、札束とコイン3枚を渡し、早々に施設を後にした。周回路からはお互い別行動で、一般車両の間にまぎれこんで帰宅した。
帰宅しても雨は降りやまず、ブツを車に置いたままにし、雨が止んだら部屋に移すことにした。
や
ん
だ
の
で
、
取
っ
て
き
た
。
うひょーーーーーっ。
極上のブツ。